用語解説集

国際複合一貫輸送

ホーム

国際複合一貫輸送とは

複合一貫輸送とは、ある貨物を仕出し地から仕向け地に輸送する際、1つの運送契約に基づいて、船舶、鉄道、長距離トラックなど少なくとも2つ以上の輸送手段によって物品を輸送することです。
そして、複数の国にまたがって行う複合一貫輸送を、国際複合一貫輸送と言います。このページでは、主に日本からアメリカ向けの国際複合一貫輸送を念頭に、関係する用語を紹介する形で説明します。

ミニ・ランドブリッジ(Mini-Land Bridge:MLB)

日本から北米の西海岸港まで海上輸送し、港で大陸横断鉄道に積み替えて北米東海岸やメキシコ湾岸の主要都市まで一貫で輸送する方式です。アメリカ国内では、1980年以降海上コンテをそのまま鉄道に積み込んで国内各所に輸送するネットワークの整備が進み、コンテナを二段積みに出来る特殊な車両(Double Stack Car)を利用した専用列車(Double Stack Train)が急速に普及しました。

インテリアポイントインターモーダル(Interior Point Intermodal:IPI): IPIPoint

日本から北米の西海岸港まで海上輸送し、鉄道に積み替えた後、内陸の鉄道基地(ランプ)もしくは船社のコンテナヤード(CY)まで輸送する複合一貫輸送において、仕向け地となる鉄道基地やCYをIPIPoint(アイピーアイポイント)と言います。

リバースアイ・ピー・アイ(Reverse IPI:RIPI)

IPIが北米西岸から主に鉄道で輸送したのに対し、RIPIは、日本から北米東岸まで海上輸送し、東岸でトラックに積み替えた後、船社の指定した都市まで行う複合一貫輸送です。東岸まで運ばれたコンテナが地図上は逆戻りすることから、西岸経由のIPIサービスと区別して、リバースIPIと呼ばれます。

COFC(Container on Flat Car)

鉄道の台車の上に直接コンテナが積載され輸送されます。コンテナは一段積みで、前述のDouble Stack Carと区別して使われます。

TOFC(Traileron Flat Car)

陸上輸送のトレーラーにコンテナを載せたままトレーラーごと鉄道台車に搭載して輸送する形態です。前期のCOFCでは、コンテナの積み下ろしのために大型の機材が必要ですが、TOFCは、トレーラーが自走して鉄道の台車に積み込まれるので、簡便な機材で作業が可能というメリットがあります。

ブリッジフォーミュラ(Bridge Formula)

米国内でトラックやトレーラーを利用する際に守るべき「重量制限」です。重量オーバーによるトラックやトレーラーの事故防止と、路面や橋などの交通インフラを保護する目的で制定されました。前後輪の距離、後輪の数などにより積載可能な重量が細かく決められており、Interstate Highwayなど主要道路の道路脇などには、随時検量が行える機材があり、通過するトラックやトレーラーを停止させて重量を実測する取り締まりが行われています。

シーアンドエア(Sea and Air)

例えば日本から欧州主要都市に貨物を運ぶ場合、海上輸送のみで輸送すると多くの日数がかかり、航空機による輸送では輸送費が高くなってしまいます。そこで、欧州向けの貨物であっても、日本からシアトルやロサンゼルスなどの北米西岸までコンテナ船で運び、北米西岸からヨーロッパまでの輸送に航空機を利用すれば、所要時間が短縮され、運賃も両者を折衷したサービスとなります。

用語解説集リストを見る

PAGE TOP